2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
東大生はバカになったか立花 隆著 大変エキセントリックな題名ではあるが、むしろ「知的亡国論+現代教養論」という副題の方が本書の内容を示していると思う。しかし、著者の危機感(及び出版社の商業的意図?)により、このような題名になったと推察する。 …
希望格差社会山田 昌弘著 安定した社会が「リスク化」「二極化」によって不安定になり、「希望」に格差が生じ、不登校・凶悪犯罪の増加等、様々な問題が引き起こされる。これに対し、「自己責任強調」「懐古主義」いずれでも解決できないと指摘する。努力し…
昭和史半藤 一利著 満州事変から敗戦までを語り口調で分かりやすくまとめた通史である。知り合いへの個人講座的に語ったものをまとめたという形をとっており、すこぶる分かりやすい。「昭和史のシの字も知らない私たち世代のために、手ほどき的な授業をして…
教養のためのブックガイド小林 康夫編 / 山本 泰編2005.3東京大学出版会 本書の目的は、「大学生を中心とした若い人に・・・できるだけたくさんのさまざまな種類のよい本を読んでもらいたい。・・・みずからの精神ないし人格を養うために本を詠む−そのような習慣を…
古本極楽ガイド岡崎 武志著古本にまつわる様々な話が満載で、古本好きはもちろん、本好きの諸兄にとってたまらない一冊ではないだろうか。5千円の予算で均一台(奉仕品を並べるため、店の前に出されたワゴン・平台)を「攻め」、いかに収穫があったかを紹介…
教養のすすめ作者: 岡崎久彦出版社/メーカー: 青春出版社発売日: 2005/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 「明治の人はいかに偉かったか」を書こうとしたことを発端に、西郷隆盛・勝海舟・福沢諭吉・陸奥宗光・安岡正篤という5人の人…
働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書)作者: ロナルド・ドーア出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 新書購入: 10人 クリック: 193回この商品を含むブログ (70件) を見る 本書のメインテーマは、「市場個人主義…
モンゴル帝国の興亡 (ちくま新書)作者: 岡田英弘出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/10メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る チンギス・ハーンの誕生・ユーラシア大陸のほぼ全体の制覇から、モンゴル人民革命党の一党独裁の放…
過重労働の背景、及び解決への処方箋をコンパクトにまとめた一冊である。特に背景に関する記述に重点を置いている。 “背景”については、4つの点について述べている。1点目は「グローバル資本主義」、すなわち中国等の低賃金・長時間労働の国と競争している…
中学生を主なターゲットとし、「やりたいことが見つからない」「自分に向いている仕事がわからない」といった悩みを抱える中学生から大学生、卒業直後の若者までを対象に書かれた本である。 「そんなに個性的であることが社会で本当に求められているかという…