2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中世を勉強する意義 その2

「hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)」で、原口さんが日本中世について、以下のとおりコメントされていました。 ただ惜しむらくは、日本中世の記述に関しては「いやいや、ちょっとちょっと、」なので、アランさん、もしこのコメントご覧で日本中世に興味あ…

「メンバーシップ型社会」と江戸時代

著者の濱口桂一郎先生は、雇用の仕組みを「ジョブ型」と「メンバーシップ型」に分け、日本型雇用システムは後者と説明するが、他書と比較しても、本書はその説明が大変分かりやすい。若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)作者: 濱口…

「禅と日本文化」鈴木大拙著、北川桃雄訳

禅の基本的考え方を手際よくまとめた上で、美術・武士・剣道・儒教・茶道・俳句といった、日本文化に与えた影響が、分かりやすく述べられている。むしろ、禅は日本文化の一部となっていることがよく分かる。禅と日本文化 (岩波新書)作者: 鈴木大拙,北川桃雄…

女性活躍促進と日本型雇用について

hamachan先生のブログに、「女性の管理職登用問題が昨今議論されているが、 そもそも管理職がジョブでないことが議論されていない」という趣旨の記事がありました。 おっしゃるとおり!と思いました。もっとこの点の議論を深めるべきと思います。 本気で「女…

「日本の雇用と中高年」濱口桂一郎著

本書に趣旨をまとめると、以下のとおりか。「日本型雇用システムは、若者に有利で中高年に厳しい。50年前はこのことが政策課題として認識され、ジョブ型(職務給)への移行が叫ばれていた。しかし現実には各企業は職能給型になっていった。その後知的熟練…