出口治明『還暦からの底力』

 

 

私は還暦までまだまだあるが、
楽しんで、ためになると思いながら読むことができた。
 
タイトルのとおり、年齢に関係なく、働き、勉強し、楽しめばよいと説く。
そのために、個人がやること、社会でやることがいろいろと書いてある。
よい意味で、テーマが拡散しているので、読んでいて飽きない。
どれか一つでも実践すれば、自分を高め、
世界をよりよくすることができるだろう。
 
1点だけ気に入ったくだりを引用する。
「人間は何のために生きるのか」について、
「次の世代のために生きているに決まっている」ので、
「世界経営計画のサブシステムを担う」べきと説く。

人間は「世界経営計画」のなかで生きています。
これは僕の造語ですが、要するに人間は
「自分の周囲の世界を、より生きやすいように変えたい(経営したい)」
という思い(計画)を持っているということです。
人間には向上心があるので、
「ここを変えたい」という気持ちが必ずあります。
世界を少しでもよくしていく取り組みは、
まさに次の世代のための営為です。

要するに、「世のため人のため」ということですね。