「ブッダ最後の旅」中村元訳
- 作者: 中村元
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1980/06/16
- メディア: 文庫
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法華経と並行して読んだいた。法華経では、ブッダは完全に神格化され、人智を超えた存在となっているが、本書では、ある程度神格化されているとは言え、人間としてのブッダの姿を見ることができる。仏教が長い歴史の中で、思想を積み重ねてきたことが、よく分かる。
『ブッダ最期のことば』 2015年4月 (100分 de 名著)
- 作者: 佐々木閑
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: ムック
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そして、佐々木閑氏の解説をTVで聞きながら読んだので、理解が深まったと思う。
佐々木氏は本書で、「科学が発達した現代では、外界の超越存在はなかなか信じられない。どの宗教も心の問題に落し込まないと、現代人に受け入れられない。だから、それ程神格化されていない、人間ブッダの教えを説く原始仏教は、現代でこそ意義がある。」という趣旨のことを言っている。一方で、D・カーネギーは、祈り・宗教が人々を救うと述べ、超越存在を信じることの効用を述べる。
勉強・経験・思索を積み重ねて初めて悟りに至るのであれば、その人その人にあった道を選べばよいのだろう。