「幸せになる勇気」岸見一郎・古賀史健著

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

本書のキーワードは、「自立=自己中心からの脱却」「愛」「共同体感覚」であろう。

前作の「嫌われる勇気」と本書を仏教に例えれば、前作が小乗仏教で、本書が大乗仏教であろうか。D・カーネギーに例えれば、前作が「道は開ける」で、本書が「人を動かす」だろう。「7つの習慣」に例えれば、前作・本書とも実践していない状態が「依存」で、前作を実践できている状態が「自立」で、本書を実践できている状態が、「相互依存」だろう。

正直なところ、本書は、実践することだけでなく、読み進めるのも容易でなかった。ストーリー展開(という用語が適切か別にして)についていくのが難しかった。何度も読み返して、噛みしめないといけないのだろう。