「中国道教の展開」横手裕著
- 作者: 横手裕
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 単行本
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知識のない私は、道教とは老子の思想の発展したものくらいに思っていた。本書を読むと、それに加え、神仙術、符呪(おふだ)が主な内容であり、老子の思想は一要素にすぎないことが分かる。様々な要素があわさっており、どこまでが宗教なのか、そもそも宗教とは何なのか、考えさせられた。道教の歴史を追っていくと、日本と同様、中国も習合思想の国であると感じた。
そして、現代中国は超合理的思想の国ではないかと思っているが、こういう思想が根をはっているということに、物凄い底力を感じた。