「自分メディアはこう作る!」ちきりん著 著者のブログの考え方

大変面白かったので、2日連続で紹介する。今回は、人気ブログに至った経緯を描いた前半部分から。ここで著者は、自分のブログの方針・考え方について述べている。

・設定したゴールは、「Chikirinの日記」というサイトを、価値あるメディアに育てたい、ということ・・・価値あるメディアとは・・・何らかの共通点を持って、読者が絞り込まれていること・・・(他新聞よりも)日本経済新聞のほうが、読者は似通った人に絞り込まれています。この場合、(私の定義では)日経新聞のほうが、より価値あるメディアと言えます。

その絞り込みの条件として、以下をあげる。

・資本主義を信じていて
・社会的な事象やビジネスに興味があり
・既成概念を排し、自由かつオープンに考えることに前向きで、
・解を得ることではなく、自分で考えるヒントときっかけを求めている人
・難しい問題を考える時にも深刻になりすぎず、ユーモアを理解できる人

逆に以下は著者の目指すところではないと述べる。

・書き手(ライター、エッセイスト、作家など)として有名になること
・自分の文章を、なんの共通点もない人も含め、できるだけ多くの人に読んでもらうこと
・ビジネスを成功させること(ブログの収入を最大化すること)

そのために、「ネットの中だけで流行っている遊びには、できるだけ参加したくない」と言う。


私は、「アランの読書日記」という、ささやかなブログを書いている。私は読書が好きだが、インプットだけでは独りよがりになる恐れがあるので、こういう形でアウトプットをしたいと思い、ブログを書いている。また、アウトプットすることを意識してインプットすると、理解力も高まるように思う。さらには、読書と思索を好む人たちが集まり、語り合い、お互いを高めあう場としていきたいと思う。
ここで、目的を忘れ、単にレビュー数を増やそうと思えば、クリックされやすいネタ(本書では芸能人ネタがあげられていた)をとりあげる等、方法はある。しかし、やはり自分のやりたいことをやろう、と心を引き締めた次第であった。そして、マスコミ報道がなぜ今のような形になっているかも、垣間見た気がした。