「わたしのお遍路みち」山下正樹氏(NHKEテレ)

楠木新氏のブログで紹介されていたのを拝見し、
10月18日(土)13:00〜14:00に再放送が放映されたのを見た。
http://blog.livedoor.jp/kusunoki224/

山下氏は、大手銀行に勤務していたが、40代半ばで出向を命じられ、また50代で1カ月入院する経験をし、57歳で早期退職し、お遍路巡りを10回以上行っている。
1200キロもの道を踏破せねばならず、地元の方々の支えあって、初めて歩くことができる。酷暑の中でおばあちゃんに水を頂いたりして、「おかげさまで」「生かされている」ことを体感するそうだ。5歳の女の子が、慌てて家から飛び出してきて、「道を間違えているよ!」と言いに来てくれた時、涙が出そうになったとのこと(実際は、88番⇒87番と逆に巡っているので、正しい道を歩んでいた)。とてもいい話ですね。
また、基本的に1人で歩くので、「素の自分」と向かい合うことになると言う。自分を相対化することができ、普段の悩みも、とても小さなものに感じるそうである。
楠木氏のブログでは、山下氏はいい顔で登場するはずと紹介されていたが、充実感のある、本当にいい顔だった。
それにしても、銀行員にとって、出向を命じられるというのは、そんなに重大なことなんだなと思った。しかし、私も自分自身のことで精一杯で、また他人から見れば、どうでもよいことで悩んでいるのだろうが、お遍路巡りもいいのだろうな、と思った(簡単ではないのだが)。