2020-05-17 『すらすら読める方丈記』中野孝次 すらすら読める方丈記 (講談社文庫) 作者:中野 孝次 発売日: 2012/10/16 メディア: 文庫 タイトルのとおり、すらすら読むことができる。 10年以内に、大火、辻風、遷都、飢饉、地震と天災と人災(?)が連続するさまを、リアルに描く。世捨て人の随筆と思っていたが、徒然草と同じく、そうではないことが分かった。ただ、世の中に働きかけて、解決しようということではなく、自分の趣味の世界に生き、やりたいことをやっていたいうことだ。コロナ禍の中、いろいろ考えされるところはあるが、一つの文学を切り開いたという点は、大きいのだろう。