『すらすら読める方丈記』中野孝次

 

すらすら読める方丈記 (講談社文庫)

すらすら読める方丈記 (講談社文庫)

  • 作者:中野 孝次
  • 発売日: 2012/10/16
  • メディア: 文庫
 

タイトルのとおり、すらすら読むことができる。


10年以内に、大火、辻風、遷都、飢饉、地震と天災と人災(?)が連続するさまを、リアルに描く。
世捨て人の随筆と思っていたが、徒然草と同じく、そうではないことが分かった。
ただ、世の中に働きかけて、解決しようということではなく、
自分の趣味の世界に生き、やりたいことをやっていたいうことだ。
コロナ禍の中、いろいろ考えされるところはあるが、一つの文学を切り開いたという点は、大きいのだろう。